中尾隆聖、朝ドラ「あんぱん」に校長役でサプライズ登場
NHK連続テレビ小説「あんぱん」第36回の放送で、アニメ「それいけ!アンパンマン」でばいきんまん役を演じる声優・中尾隆聖さんが、サプライズ出演を果たしました。事前告知なしの登場に、視聴者からは驚きと喜びの声が相次いでいます。
中尾さんは、主人公・朝田のぶ(今田美桜)が教師として勤務する御免与尋常小学校の校長・古山時三役で朝ドラ初出演。登場シーンは冒頭約1分半ながらも、強烈な印象を残しました。古山校長は、のぶに「朝田先生の受け持ちの児童らあは、実に迷うことなく、すくすくと愛国の心が育っちゅうと聞きました」「朝田先生の指導に迷いがないということです。まさに、愛国の鑑」と褒め称え、さらに「君も今年20歳や。結婚して強い子を成すのも、銃後の女性として立派なご奉公である」と結婚を勧めるシーンが印象的でした。
「アンパンマン」つながりの出演は、これまでにしょくぱんまん役の島本須美さん、めいけんチーズ役の山寺宏一さんに続いて3人目となります。制作統括の倉崎憲チーフ・プロデューサーは「ばいきんまん役の中尾隆聖さんもチャンスがあれば是非、と考えていました。私が一番好きなアンパンマンのキャラクターはばいきんまんで、自席にもばいきんまんのぬいぐるみがいます」と起用の理由を明かしています。
また、中尾さんは自身のクランクインの日に撮影現場へあんぱんを差し入れするというユニークな計らいも。「ばいきんまんの差し入れがあんぱんというのが愛を感じて素敵でした」と倉崎プロデューサーは喜びを語っています。
中尾さんは「ドラゴンボールZ」のフリーザ役や「おかあさんといっしょ」のぽろり役など、幅広い役柄で知られる大ベテラン声優。ネット上では「中尾さんは小学生の頃から役者としてのキャリアがあり、独自に劇団も持っているくらいですから本来は声優と言うより役者さんと言う方が適している方です」「なかなか想定してなかったというか、この見た目であの声出せるのが流石」といった声も上がっています。
今後も登場予定で、倉崎プロデューサーは「その中で校長先生としての説得力を出してくださいました。個人的には”少し(『ドラゴンボールZ』の)フリーザの声が入っているかな(笑)”と感じるシーンもあるので、そこも含めて中尾さんのお芝居に注目していただきたい」とコメントしています。
「アンパンマン」声優陣の出演が続く中、視聴者の間ではいよいよアンパンマン役の戸田恵子さんの登場も期待されています。「あんぱん」での声優陣の活躍から目が離せませんね。

期待高まる戸田恵子の出演、アンパンマン声優が続々登場
NHK連続テレビ小説「あんぱん」では、アニメ「それいけ!アンパンマン」の声優陣が続々と出演し、視聴者を楽しませています。すでに島本須美さん(しょくぱんまん役)、山寺宏一さん(めいけんチーズ役)、そして最新話では中尾隆聖さん(ばいきんまん役)が登場。これに伴い、視聴者の間ではいよいよアンパンマン役の戸田恵子さんの出演が期待されています。
「終盤くらいに戸田恵子さん出てくるんでしょうなあ」「ここまでアンパンマン声優が出ているのなら、そのうちアンパンマン役の戸田恵子さんも出演しそう(それも重要なポジションで)」「中尾さんが出演すると…いつ戸田恵子さんが出るか」など、SNS上では戸田さんの登場を心待ちにする声が多数見られます。
戸田恵子さんは声優としてだけでなく、女優としても高い評価を得ている方。視聴者からは「アンパンマンのアニメ化での主演声優役での本人役で最後に出てきそう」「戸田さんは実写の方でも活躍してるから重要な役で温存しそう」といった予想も飛び交っています。
また、戸田さんがどのようなタイミングで登場するのかについても様々な憶測が。「アンパンマンは高知新聞の人になるのかな?」「戦後の『荒野の銀座』から見事な復興を遂げた高度経済成長期の『再び華やかさを取り戻した銀座』に何らかの美しいマダムの役として現れるのでは」など、想像を膨らませる視聴者も多いようです。
「あんぱん」では「アンパンマン」の世界観を巧みに取り入れた演出が話題となっています。「今回の朝ドラは昔ながらの子役からのスタートで、戦前戦後の昭和が主の世界観と王道で安心感が有る中で、勇気百倍!とアンパンマンのセリフが出るわ、アンパンマンのキャラクターを想像させる登場人物に、アニメの声優さんを出演させアニメ好きを喜ばす仕掛けが数多く有りながら、クスっと笑わすがコメディーとさせず、ちゃんと見応え有るドラマとして見せてる俳優さんの演技に感心する」という感想も寄せられています。
「アンパンマン」の声優陣の登場は「アンパンマン声優の方々に出演してほしいという声をたくさん頂いていて。視聴者の皆さんに喜んでいただくのも朝ドラの大事な使命ですから」と制作統括の倉崎プロデューサーが語るように、視聴者へのサービス精神の表れでもあるようです。
戸田恵子さんの出演が実現するのか、そしてどのような役どころになるのか。ますます目が離せない「あんぱん」の今後の展開に、期待が高まります。
蘭子と豪の切ない愛、満期除隊までのカウントダウン
NHK連続テレビ小説「あんぱん」第36回では、朝田蘭子(河合優実)と原豪(細田佳央太)の切ない愛の物語が視聴者の胸を打ちました。出征した豪の満期除隊まで残り279日を、蘭子が一日一日と指折り数える姿に、多くの視聴者が涙を誘われています。
1939年(昭和14年)10月、日中戦争が始まって2年が経過した日本。社会の隅々まで戦時体制が強化される中、蘭子はあと279日で満期除隊となる豪の帰りを、切なく、そして懸命に待ち続けています。
蘭子は自分の部屋で「あと279日」と書かれた帳面の日数に「バツ印」をつけ、豪の袢纏(はんてん)と一緒に壁に掛けます。目を閉じ、豪の袢纏を握り締める蘭子の姿は、見ている者の胸を締め付けるようでした。その姿を朝田釜次(吉田鋼太郎)が見つめ、「豪よ、豪…。早よう、もんてこい(帰ってこい)」と呟く場面も、視聴者の涙を誘いました。
SNS上では「いじらしい蘭子ちゃん。豪ちゃん、満期除隊で何事もなく帰ってきますように」「嗚呼、豪の帰りを指折り数えて待つ蘭子の姿がいたたまれん」「蘭子はもとより、息子のように愛おしく思ってる釜じいの描写に胸が苦しくなる」といった声が相次いでいます。
また、「このフラグは折ってほしい」「フラグじゃないよね?」という不安の声も多数。今週のサブタイトル「めぐりあい わかれゆく」が示唆するような展開を恐れる視聴者も少なくありません。蘭子が豪の仕事着を握りしめるシーンや、釜次の切ない祈りのシーンを見て、「フラグが立ちまくり状態で嫌な予感しかしない」「蘭子が指折りどころか、帳面に満期除隊の日数を書き入れていたのが…もうフラグにしか見えない(泣)」との不安も広がっています。
一方で「豪ちゃんが戻って来るまであと279日とか…毎日毎日指折り数えている蘭子。それを見守っていた釜ジィの姿も切なく見える」「蘭子は豪の満期除隊の日を帳面に記し、指折り数えてその日を待つ。豪の仕事着を握りしめる手に、切ない祈りがこもる」と、二人の愛の深さに心を打たれる視聴者も多くいます。
蘭子と豪のラブストーリーが戦争という残酷な現実の中でどのように展開していくのか。視聴者は「豪ちゃん、はよもんてきて。蘭子の待つ姿がいつ見ても辛い」「豪ちゃんの無事を祈る」と、切ない思いで見守っています。
朝ドラ「あんぱん」は、これから太平洋戦争へと向かう激動の時代を背景に、登場人物たちの愛と苦難の物語をさらに深く描いていくことでしょう。蘭子と豪の愛の行方に、視聴者の祈りが向けられています。
結婚十訓と時代の圧力、のぶに迫る「20歳の風圧」
NHK連続テレビ小説「あんぱん」第36回では、朝田のぶ(今田美桜)に「20歳の風圧」という言葉とともに、結婚を迫る社会の圧力が描かれました。政府が発表した「結婚十訓」を背景に、のぶの元には次々と縁談が持ち込まれる展開に、当時の若い女性たちが直面していた時代の重圧が浮き彫りになっています。
のぶが母校・御免与尋常小学校の教師になって1年半。彼女は生徒たちに愛国の心を教え込む立場にいました。そんな中、校長の古山時三(中尾隆聖)ものぶに「君も今年20歳や。結婚して強い子を成すのも、銃後の女性として立派なご奉公である」と結婚を勧めます。当時の日本では、若い女性が「お国のために元気な男子を産む」ことが求められていたのです。
家に戻ったのぶの元には、国防婦人会の餅田民江(池津祥子)らが縁談を持ってきます。のぶは「20歳の風圧は強い」と嘆きながらも、「今はお国にご奉仕する子どもらあをしっかり教育し、ひたすら精進したい一心でございます」と結婚よりも教師としての使命を優先する姿勢を見せました。
この「結婚十訓」は実際に昭和14年(1939年)に内閣情報部が発表した心得で、未婚の男女に結婚を奨励し、人口増加を図ることを目的としていました。戦時体制が強化される中、「産めよ増やせよ」の国策が若い女性たちに大きな圧力となっていたことが、ドラマからも感じられます。
SNSでは「男性が徴兵制度から逃れられないように、女性もまた逃れることのできない産めよ増やせよに辟易してしまいます」「女は結婚してお国の為に子を産む事を求められる。その圧力をかわしながら、のぶは子供達に忠君愛国を教え込む」といった視聴者からの感想も。
一方で、のぶの教え子たちが「兵隊さんごっこ」をする場面を見て「現在では戦隊ヒーローグッズ買って貰わない限り絶対にしない遊びでしたね。今だと『他人にあぶからやめなさい』でしょうが当時は偉いと褒めるのが切なく感じ」という声もあり、戦時下の価値観の違いに戸惑う視聴者の姿も見られました。
さらに、ドラマ後半には上品な婦人・若松節子(神野三鈴)が突然、朝田家の前に現れ、のぶが結婚したかを尋ねるシーンもあり、「のぶに、さらなる20歳の風圧なのでしょうか」というナレーションとともに、物語は新たな展開を見せそうです。
のぶは嵩(北村匠海)との思い出を胸に、教師として子どもたちに向き合いながらも、社会からの結婚への圧力に直面しています。彼女がこの「20歳の風圧」をどのように乗り越えていくのか、注目が集まっています。
戦前の日本社会における女性像と、現代を生きる私たちの価値観の違いを考えさせられる展開に、多くの視聴者が深い感慨を覚えているようです。
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