「あんぱん」黒井先生卒業!瀧内公美が描いた愛国教育の影響とのぶの成長

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瀧内公美演じる黒井先生の愛国教育がのぶに与えた影響

NHK連続テレビ小説「あんぱん」で黒井雪子先生を演じた瀧内公美さんが、自身のインスタグラムで「卒業」を報告しました。花束を手に笑顔を見せた投稿には「黒井雪子、卒業いたしました」と記されていました。

黒井先生は、朝田のぶ(今田美桜)が通う師範学校の教員として登場し、厳格な指導と愛国教育で生徒たちを導く姿が印象的でした。特に「愛国の鑑たれ」という言葉とともに、のぶを愛国少女へと導いた存在として物語の重要な転換点を作り出しました。

実は黒井先生の厳しさの裏には、「子供が産めなくて離縁された」という悲しい過去がありました。涙を堪えながらの独白に、視聴者は単なる鬼教師ではない人間性を感じ取りました。この設定によって、黒井先生が女性性を否定され、男以上の愛国活動家として生きる道を選んだことが示唆されています。

のぶは黒井先生の影響を強く受け、愛国心に目覚めていきます。特に、友人の原豪(細田佳央太)の出征を目の当たりにしたことで、戦地に赴く兵士たちを思いやる気持ちが強くなっていきました。師範学校を卒業し、母校の御免与尋常小学校の教師となったのぶは、生徒たちにも愛国の心を教え込んでいます。

一方で、のぶの愛国教育への傾倒は、幼なじみの柳井嵩(北村匠海)との価値観の違いとなって表れました。自由を重んじる嵩はのぶに「美しいものが美しいと言えないなんておかしい」と主張しますが、のぶは「今は美しいものを持って銀座を歩く事は少し我慢して、戦場で苦労してる人の為に行動したい」と反論します。

ある視聴者は「のぶとたかしが対立するのは、それぞれの正義がぶつかるからではなく、豪ちゃんの出征と蘭子の悲しみを目撃したのぶと、目撃しなかったたかしの違いでしょう」と指摘しています。のぶは黒井先生に心酔して愛国少女になったのではなく、大切な人たちの幸せを願う気持ちから、愛国活動へと導かれていったと言えるでしょう。

黒井先生の「卒業」により、今後の展開でのぶがどのように教師としての道を歩んでいくのか注目されます。戦争が激化する時代において、のぶの愛国教育は強まっていくのでしょうか。また、終戦後に価値観が一変した際、のぶや黒井先生はどのような葛藤を抱えることになるのでしょうか。

瀧内公美さんは「強烈なお役ではありましたが、やなせたかしさんを描くには”戦争”という出来事を避けては通れません」とつづり、この役の重要性を示唆しています。黒井先生は直接的には退場しましたが、のぶに与えた影響はこれからも物語の重要な軸となっていくことでしょう。

ドラマ「あんぱん」最新相関図に見る新たな展開の予感

NHK連続テレビ小説「あんぱん」の第8週「めぐりあい わかれゆく」から新たな人物相関図が公開されました。この相関図からは、物語の新展開が予感されます。

最新の相関図で特に注目されているのは、神野三鈴さん演じる若松節子と中島歩さん演じる若松次郎の登場です。若松次郎はのぶの初めてのお見合い相手として設定されており、商船学校を卒業した一等機関士として働いています。彼は朝田家の父・結太郎(加瀬亮)の知人である機関長の息子で、趣味はカメラとのこと。若松節子は次郎の母親で、のぶの存在を知り、朝田家に次郎とのお見合い話を持ってくる人物です。

この新しい相関図では、志田彩良さん演じる小川うさ子、ソニンさん演じる山下実美、瀧内公美さん演じる黒井雪子の3人の名前が消えており、前週までの役目を終えたことを示唆しています。瀧内公美さんはSNSで「黒井雪子、卒業いたしました」と報告し、花束を手に主演の今田美桜とのツーショットを披露していました。

一方で、視聴者からは「豪ちゃんがいて良かった」という声も多く聞かれます。原豪(細田佳央太)は出征していますが、相関図には引き続き登場しており、今後の展開でも何らかの形で物語に関わってくることが期待されています。原豪と蘭子(小川紗良)の恋愛模様は、戦時中の切ない恋の象徴として描かれており、多くの視聴者の心を捉えています。

「あんぱん」は相関図を見て感じるのは、「あれほど内容の濃い物語でありながら、意外と基本のメンバーは少ないことに驚きます。人間関係も整理されていて、分かりやすい」とあるコメントにあるように、登場人物は多くないながらも濃密な人間関係が描かれています。

また、一部の視聴者からは「WIKIによると、昭和20年7月4日の高知大空襲で、師範学校は男子部全焼、女子部も大半が焼失したようです」という歴史的事実に基づいた今後の展開を予想する声も。「その時期、女子部は130人を超す全生徒が愛知県の中島飛行機半田製作所に動員され、天山や彩雲を組み立てていたという資料もあります」と、実際の歴史と重ねて物語を読み解く視聴者も多いようです。

第8週からは、のぶが母校の御免与尋常小学校の教師になって1年半が経過した時点からスタート。もうすぐ二十歳になるのぶのもとにはいくつもの縁談が持ち込まれていますが、本人にその気はないようです。そこに登場する若松親子が、物語にどのような展開をもたらすのか注目されています。

一方、卒業を控えた嵩は作品制作に精を出すはずが、ため息ばかりの日々を送っています。健太郎(高橋文哉)はその原因がのぶであることを指摘し、さっさと忘れるようあえてキツイ言葉をぶつけるようです。のぶと嵩の関係性の変化も新たな展開のポイントとなりそうです。

「あんぱん」は「アンパンマン」を生み出したマンガ家、絵本作家のやなせたかしさんと暢さん夫婦がモデル。この相関図の変化からは、二人の出会いに向けて物語が着実に進んでいることが感じられます。何者でもなかった二人があらゆる荒波を乗り越え、”逆転しない正義”を体現した「アンパンマン」にたどりつくまでの「愛と勇気の物語」が、今後どのように展開していくのか、視聴者の期待は高まるばかりです。

のぶの初めてのお見合い相手・若松次郎との関係性

NHK連続テレビ小説「あんぱん」第8週「めぐりあい わかれゆく」では、朝田のぶ(今田美桜)が初めてのお見合いを経験することになります。相手は中島歩さん演じる若松次郎。彼はどのような人物なのでしょうか。

若松次郎は商船学校を卒業し、一等機関士として働いている青年です。父親は朝田結太郎(加瀬亮)の知人である機関長で、次郎本人も結太郎と船上で会ったことがあるという設定。趣味はカメラとのことで、当時としては珍しい趣味を持つ教養ある青年として描かれています。

お見合い話を持ってきたのは、神野三鈴さん演じる若松節子。次郎の母親で、上品な婦人として描かれています。彼女はのぶの存在を知り、朝田家に次郎とのお見合い話を持ちかけてきます。もうすぐ二十歳になるのぶのもとには、すでにいくつもの縁談が持ち込まれていたようですが、本人にその気はなかったとのこと。しかし、結太郎との親交がある若松節子が現れたことで、状況が変わるのでしょうか。

視聴者からは「この時代だと結婚したら女性は仕事はやめるのが普通だと思うのですが、やっと教師になったばかりなのにもう辞める展開なのか、結婚しても仕事を続けられる理解のある相手なのかが気になりますね。見合い相手がそのあたりをどう考えている人達なのかですね」という声も。のぶはようやく憧れの教師になったばかりです。若松次郎が彼女の仕事に対してどのような考えを持っているかは、二人の関係性を左右する重要なポイントとなりそうです。

中島歩さんは、以前にも朝ドラに出演した経験があります。「花子とアン」では吉田鋼太郎さんと「夫と不倫相手という因縁の仲」だったことを指摘するコメントもあり、今回は「孫の結婚相手」として再共演することになるというユニークな縁も話題になっています。

また、「『ふてほど』で河合優実さんや阿部サダヲさんとも共演してましたね」といったコメントもあり、中島歩さんの演技力に期待する声も多いようです。

このお見合いをきっかけに、のぶの恋愛観や結婚観が変化していくのでしょうか。それとも、幼なじみの嵩(北村匠海)との関係に影響を与えるのでしょうか。嵩は卒業を控えて作品制作に取り組むはずが、ため息ばかりの日々を送っているようです。健太郎(高橋文哉)は、その原因がのぶであることを指摘し、さっさと忘れるようあえてキツイ言葉をぶつける場面も予告されています。

実際の歴史を振り返ると、やなせたかしさん(モデルとなる嵩)と暢さん(のぶのモデル)の出会いは戦後のことでした。「史実では暢さんは夫を病気で亡くしたあと、戦後に就職先でやなせさんと会って再婚している」というコメントもあり、のぶはこのお見合いを機に結婚することになるのでしょうか。

一方で、視聴者からは「釜じいと龍一さん・・じゃなくて若松次郎さん お見合い相手と相手のお祖父ちゃんですが 健太郎クンがヤムさんに会ったときみたいに『どこかでお会いしました・・?』『勘違い・・じゃろ?』なんてマジマジみつめあったりしないかな」といった、他のドラマを連想させるコメントも。このようなファンの想像を掻き立てる展開も期待されています。

若松次郎との出会いは、のぶの人生においてどのような意味を持つことになるのでしょうか。愛国教育に傾倒するのぶと、海を渡る仕事に就く次郎。二人の価値観はどのように交わるのか、今後の展開が楽しみです。

愛国教育と恋愛の狭間で揺れるのぶの心情

NHK連続テレビ小説「あんぱん」で描かれるヒロイン・朝田のぶ(今田美桜)の心の揺れは、当時の時代背景を映し出す鏡のような役割を果たしています。特に愛国教育の影響を強く受けながらも、恋愛や人間関係で葛藤するのぶの姿は、多くの視聴者の共感を呼んでいます。

のぶは女子師範学校で黒井雪子先生(瀧内公美)から厳しい愛国教育を受け、「愛国の鑑たれ」という言葉とともに、愛国少女へと成長していきました。母校の御免与尋常小学校の教師になったのぶは、生徒たちにも愛国の心を教え込んでいます。この姿に「ヒロインをあえて間違った道に進ませることで、戦争の本当の恐ろしさを観た気がした」という視聴者の声もあります。

一方で、「愛国教育に染まるのを間違った道と考えるのは今の日本にとらわれすぎな価値観です。当時の日本では、そして現在のウクライナでもおそらく間違った道ではありません」という意見もあり、時代によって変わる「正義」の概念について考えさせられます。

のぶの愛国心の高まりは、幼なじみの柳井嵩(北村匠海)との関係にも影響を与えています。嵩からのプレゼントだった赤いハンドバッグを「こんな贅沢なものはもらえない。それよりも、兵隊さんを思って、嵩は献金しないのか?」と言って突き返したエピソードは、二人の価値観の違いを象徴しています。

視聴者からは「嵩がのぶへの感謝を込めて贈ったハンドバッグを、のぶは「こんな贅沢なものはもらえない。それよりも、兵隊さんを思って、嵩は献金しないのか?」と厳しい言葉を添えて、ハンドバッグが突き返された。ハンドバッグをとぼとぼと持ち帰る嵩の惨めな気持ちにまで、のぶは想像できないのだ」という分析も。「いつも真っ直ぐで一生懸命なのぶだが、自分の気持ちに忠実で、相手を慮るまで成長していない。強いばかりで、優しさが足りない」という指摘は、のぶの人格の未熟さを示唆しています。

しかし、「のぶは、愛国少女だけど、戦争に賛成しているわけではない。というか、戦争に賛成とか反対とか思うこと自体、のぶの中には存在していない。そもそも、この時代のほとんどの人たちに、そういう視点はないのだと思う」という意見もあります。のぶはただ戦場に行った人たちに思いをはせ、少しでも彼らの役に立ちたいと思っているだけなのかもしれません。

また、「のぶとたかしが対立するのは、それぞれの正義がぶつかるからではなく、豪ちゃんの出征と蘭子の悲しみを目撃したのぶと、目撃しなかったたかしの違いでしょう」という指摘は鋭い観察です。のぶは黒井先生に心酔して愛国少女になったのではなく、大切な人たちの幸せを願う気持ちから、自然と愛国活動へと導かれていったと考えられます。

そのようなのぶの前に現れる初めてのお見合い相手・若松次郎(中島歩)。彼との出会いは、のぶの恋愛観や結婚観にどのような影響を与えるのでしょうか。「やっと教師になったばかりなのにもう辞める展開なのか、結婚しても仕事を続けられる理解のある相手なのか」という視聴者の疑問は、当時の女性の社会的立場を考えさせるものです。

第8週「めぐりあい わかれゆく」というタイトルからは、誰かとの出会いと別れが描かれることが予感されます。のぶの愛国教育への傾倒と、嵩との価値観の対立、そして新たなお見合い相手の登場。このような状況の中で、のぶの心はどのように揺れ動くのでしょうか。

実際の歴史を考えると、やなせたかしさんと暢さんの結婚は戦後のことでした。「戦争に対する2人の価値観のズレは、戦後まで続くのでしょうかね。暢子が教師を続ける限り、子どもたちに兵隊さへの尊敬を説くことになる」という視聴者のコメントにあるように、戦争が終わった後の価値観の変化も大きなテーマとなりそうです。のぶと嵩が再び心を通わせるためには、まだ多くの時間と試練が必要なのかもしれません。

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