高橋文哉演じる辛島健太郎、嵩の運命を変える新たな出会い
1937年3月、柳井嵩(北村匠海)の人生を大きく変える出会いが訪れました。東京高等芸術学校の試験会場で声をかけてきた辛島健太郎、その役を演じる高橋文哉さんの登場に、視聴者からは喜びの声が上がっています。
「東京の試験会場に来ていた辛島役が高橋文哉さんだなんて嬉しすぎです」「朝ドラデビュー、おめでとう」という声が集まるほど、この出会いは大きな話題となりました。高橋文哉さんは朝ドラ初出演にもかかわらず、博多弁を操る親しみやすいキャラクターを見事に演じています。
「あんた、京都にもおったろうもん。あんた絵が上手かったけん、顔覚えとったとって」と自然に話しかける健太郎。試験官をフクちゃんに例えるなど、緊張している嵩の気持ちをほぐす存在として登場しました。「漫画好きと?」と質問する健太郎に、嵩は「同じ高知出身だから、横山先生は応援してる」と答え、ふたりの間に共通の話題が生まれます。
ストーリー展開からは、この健太郎が「のちに嵩の真の友人となる」ことが示唆されており、「今後どう親友になっていくのか、楽しみ」という期待の声も。ガチガチだった嵩の肩の力を抜いてくれた健太郎の存在は、合格への大きな後押しとなったようです。
最後に健太郎が「サクラサクか、サクラチルか。結果は明日」と言い残して去っていく姿に、視聴者は「絶対合格ですよね」と確信を深めています。高橋文哉さん演じる辛島健太郎の登場は、物語に新たな潤いを与え、嵩の東京での新生活を予感させる大切な伏線となっています。
「カレーパンマンが親友になるんだなぁ〜」というコメントからもわかるように、やなせたかしとその周囲の人々のつながりが、後に生まれる「アンパンマン」の世界観へとどのようにつながっていくのか、これからの展開が楽しみでなりません。

蘭子の本音と姉妹の絆、家のための結婚を阻止したのぶの決断
紋付袴姿で蘭子(河合優実)に結婚を申し込んだ岩男(濱尾ノリタカ)に対し、蘭子が返事をするために喫茶店で会う場面から第24回の「あんぱん」は始まりました。いざ蘭子が返事をしようとした瞬間、のぶ(今田美桜)が飛び込んできて、「蘭子、早まったらいかん」と待ったをかけます。
のぶは岩男に対し、蘭子は家計のために結婚しようとしていると真実を伝えました。姉としての責任感から、妹の人生を守るための決断だったのです。のぶとメイコ(原菜乃華)は姉妹の強い絆を見せながら、蘭子を連れて帰ります。
家に戻った蘭子は、のぶに本心を打ち明けます。「好きな人がおって、その人はうちのことらあ、なんちゃ思うちゃあせんって分かったがやき。そしたら誰に嫁いだって同じや。お金持ちなら儲けもんやし」と、自暴自棄になっていた心の内を吐露したのです。
蘭子の告白に、のぶは優しく妹を抱きしめ、背中をさすりました。この感動的なシーンについて、視聴者からは「姉妹の絆を感じるいいシーンでしたね」「セリフだけでなく、表情や仕草での表現もよかった」という声が上がっています。
蘭子の好きな人が誰なのか、それは明かされませんでしたが、視聴者の多くは豪(細田佳央太)ではないかと推測しています。「朝から豪ちゃん、なんだかボンヤリ空を見つめてましたよね」「良い縁談だと思います…とか言ったものの、やっぱり蘭子が岩男に会いに行ったのショックだったのかな」という声も。
「河合さん凛とした佇まいも良いですが、のぶの前でだけ見せた弱い部分の芝居も素敵でした」というコメントにもあるように、河合優実さん演じる蘭子の繊細な演技が、姉妹の絆をより深く印象づけています。
若き女性たちが自分の人生と家族の間で揺れ動く姿は、当時の時代背景も色濃く反映しています。「昭和初期は、結婚に関して、現実と理想が大きくかけ離れた時代だったのかもしれません」というコメントにあるように、「恋愛」という理想と、家族への想いの狭間で苦しむ蘭子の姿に、多くの視聴者が共感しています。
食パンの角に頭ぶつけて死んでしまえ!驚きの伏線回収
NHK連続テレビ小説「あんぱん」の第24話で、最も衝撃的だったのは、第12話で登場した「食パンの角に頭ぶつけて死んでしまえ、あんなやつ!」というセリフが見事に回収されたことでした。
喫茶店での決定的な場面、岩男が「それじゃまるで、蘭子さんは好きでもない男と金目当てで結婚するみたいやんか」と言うと、のぶは「はい!」と即答。そこへメイコも駆けつけ、「蘭子姉ちゃん、言いよったやんか。岩男さんがパン食い競争でズルした時、食パンの角に頭ぶつけて死んでしまえあんな奴って」と、過去の蘭子の暴言を暴露してしまいます。
この予想外の展開に、SNS上では「食パンの角がこんな大事な場面に繋がってくるとは」「伏線だったんだ」「まさか、あの不適切な言葉がここに効いてくるとはw」と驚きの声が続出。「墓場まで持っていかんと。岩男には申し訳ないけど、笑っちゃった」という反応も見られました。
実は以前、「何故食パンの角なのか、高知ではパン食文化もないのに」というコメントもあったそうです。「豆腐の角に…はよく使う言葉で、パン屋だから食パンの角に…と言ったのでは?」という解釈が視聴者から示されていました。そして今回、この台詞が物語の重要な場面で活きてくるという驚きの展開に。
「食パンの角でなく『食パンの角に頭ぶつけて死んでしまえ』だったので、パン食い競争での蘭子のセリフ、視聴者の頭にこびり付いちゃったよね。ここで生きるとはw」というコメントにもあるように、脚本の緻密さに感心する声も多く見られました。
「メイコちゃん、グッジョブ!」「コントみたい」「スカッとしました」と表現される三姉妹の息の合った掛け合いは、朝ドラならではの愉快な光景として視聴者の記憶に残りました。
子どもの頃の出来事が、思わぬ形で蘮子の人生の岐路に影響を与えるという展開は、「悪いことはできないもんです」という視聴者のコメントに集約されるように、因果応報の教訓を含んだ印象的なシーンとなりました。
岩男の求婚失敗、視聴者からは「#俺たちの岩男」と同情の声も
紋付袴姿で蘭子への想いを告げ、結婚を申し込んだ岩男(濱尾ノリタカ)。しかし、返事を聞く直前ののぶとメイコの乱入により、岩男の求婚は最悪の結末を迎えることになりました。
岩男の「それじゃまるで蘭子さんは好きでもない男と金目当てで結婚するみたいやんか」という言葉に、のぶが「はい」と即答したシーンは、視聴者を驚かせました。さらに決定打となったのは、メイコによるパン食い競争での出来事の暴露。呆然と頭を下げる岩男の姿に、視聴者からは意外にも同情の声が上がりました。
SNSでは「岩男、不憫」「さすがにかわいそう」「岩男ドンマイ」といった声が相次ぎ、ごく一部では朝ドラの名物タグ「#俺たちの岩男」が立ち上がるほど。「岩男撃沈。『俺たちの岩男』を応援したくなった」「俺たちの岩男可哀想」という声もありました。
一方で、「幼少期に嵩の弁当を奪ったりパン食い競争でもズルしたり」「成長してもしれっと家柄をひけらかしている」など、岩男の過去の行いを指摘する声も少なくありません。「あの筋の通っていない幼少期の虐めやズルに対して愛嬌を感じる視聴者がいくらかいることに驚いた」というコメントもありました。
岩男の人物像については「岩男は悪い人間ではないと思うんだけど、人の気持ちを推し量るということに思いが至らない人なんだろうな」「結婚の申込みを一人で堂々と申込みに来たのは男気があって偉い」と、さまざまな見方があります。
「痛い目を見る役回りの悪役」として「いいぞいいぞー」と応援する声もあれば、「岩男にはこれを機に本当の紳士になっていただきたい」と成長を期待する声も。落ち込む岩男の姿に、視聴者の中で複雑な感情が交錯しました。
最後には「岩男では、とても寛の様な思いやりは出来ないでしょうね」「あれ?今回で岩男は終了なのか」という声まで。果たして岩男の今後の展開はどうなるのか、「戦争の描写も近い」という時代の流れの中で、岩男という一人の青年の運命も気になるところです。
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