朝ドラ「虎に翼」森田望智さん演じる花江の主張に同感

虎に翼

第22話が、森田望智さん演じる花江の主張に視聴者の注目が集まった。

はるは、長男の直道とその妻・花江に、実家の母から手紙が来て、そこには「身内から犯罪者が出ると困るから縁を切る」と書かれていたことを明かした上で、「これ以上、迷惑をかけられない」と猪爪から籍を抜くことを勧める。

直道は「それでお母さんの気が楽になるなら」と受け入れる姿勢を見せるが、そこで花江は「お義母様、それ、今じゃないです」と意見。「籍をいつでも抜けます」とし、「でも、今やるべきは、お義父様から真実を聞き出すことです。頑張りましょうよ、お義母様」とはるに優しく語りかけた。

「虎に翼」を初めて視聴したとき、ちょうど花江ちゃんが寅子に対して直道への気持ちが芽生えた瞬間を語っている場面でした。その彼女の話し方はふんわりとしていて可愛らしく、伝統的な女性の生き方に縛られがちな中で、自分の幸せを力強く掴み取ろうとする様子に、寅子とは違う種類の強さを感じ取りました。その時は「このお嬢さんが気に入ったな」と思いながら観ていましたが、現在の花江ちゃんはもはや猪爪家のお嫁さんではなく、一員としてしっかりとその場所に溶け込んでいると感じられ、彼女の成長をファンとして大変嬉しく思うエピソードでした。

かつて泣きながら「お義母さま、いつもお砂糖を足しちゃうんです」と話していた花江ちゃんも、今では「はるさんの気持ちは受け止めつつ、私たちには他にやるべきことがあります」と励まし、姑に対してもしっかりとした態度を見せるようになりました。はるさんもそれに素直に頷いていたのが印象的でした。

また、誤った内容を手帳に書き留める義父に対しても、「お義父さん自身が一番あり得ないと分かっているはずです」と諭す強さを見せる場面もありました。花江ちゃんからは、猪爪家を守るという強い決意が感じられるほどでした。

法律の力を借りて検察の不当な行動を証明し、無実を証明し、名誉を清算してほしいと願う猪爪家の団結と、その支援をしている能力豊かな弁護士たちの活躍に期待が高まります。

以前、花江がはるに対して心情を吐露するシーンがありましたが、この度のエピソードでは二人の心の絆がしっかりと描かれており、安心しました。女性に対する「できた嫁」という表現の妥当性はともかく、はるさんと花江は互いに配慮と信頼を交換し合う良好な関係を築いていると実感できました。

劇中では明かされていませんが、はるさんが花江さんに「ご実家と縁を切るように」と言われた可能性も否定できません。この裁判の結果によっては、花江さんの人生が大きく変わる可能性があります。その必死さが花江さんの表情からも伝わってくるシーンでした。

花江ちゃんと直道さんは、はるさんたちと似た夫婦になりそうです。直道さんは良い人ですが、どこか頼りなく、流れに身を任せがちなところがありますから、花江ちゃんがその辺りをしっかりと支えてくれるでしょう。

丸亀のお母さんがまだ存命であるという話を聞いて、彼女がはるさんを「どの旅館に嫁がせれば利益が出るか」と考えていたと聞き、少し驚きました。その思考は、涼子様の酒に浸る母とは異なる意味で、毒親のような印象を受けます。寅子が明律女子部に出願した頃の法事で一時帰郷していたことからも、家族との交流を完全に断ってはいないようですが、はるさんが自分で選んだ東京の家庭に対して、お母さんが今でも快く思っていないのかもしれません。

はるさんにとっては、自ら選んだ伴侶と共に築いた東京での家庭は、誰にも自慢することはなくとも、自分の人生で最も価値のある「作品」のようなものです。夫が有罪判決を受けてしまい、息子夫婦や孫との関係が断絶されるような事態になるのは、極めて痛恨の事と感じているはずです。こんな厳しい状況の中でも、夫には真実を語る勇気を持ってほしいとはるさんも願っていることでしょう。

今日のエピソードはまだ観ていませんが、記事を読んだ限りでは非常に楽しみです。花江ちゃん、そして森田望智さんの演技はいつも素晴らしいですね。山下のり子としての活躍からずっとファンでいましたが、花江ちゃん役をこの俳優さんが演じてくれているのは幸運です。

特に花江ちゃんが「籍はいつでも抜けます」と言った後に直道さんをチラリと見る演技は見逃せませんでした。そのシーンは鳥肌が立つほどの迫力で、女性の強さを感じさせます。

はるさんにははるさんなりの、花江ちゃんには花江ちゃんなりの戦い方があるのですね。みんな違って、みんな素晴らしい。

この女優さんが過去に「シティーハンター」の香を演じていたとは知らなかったので驚きました。俳優さんの多才さには本当に感心します。

以前は少し舌足らずで甘えん坊的な話し方だった花江ちゃんも、母となった影響か、話し方がずっとしっかりしてきたように感じます。

花江ちゃんは単に「できた嫁」としてではなく、正しい意見を言える場を自ら訓練し、そういった環境で育ったからこそ、強く意見できる人物になりました。

花江の「初めての自己主張」は、彼女がどれだけ成長したかを示す大きな一歩でした。彼女の実家が「身内から犯罪者を出したくないから縁を切る」という冷たい対応を見せたのは残念です。

脚本家が言うには、花江ちゃんはもう一人の主人公だということで、その言葉通りの存在感を放っています。

「俺にはわかる!」という兄のセリフに、彼がいつになったら本当に理解する人物になるのか、見守るしかありませんね。

作業をしながらでも、あのセリフには思わず見入ってしまったほどです。花江ちゃんも本当に「漢」ですね。

兄ちゃんには、どの場面でももう少ししっかりしてほしいものです。

最近は花江ちゃんの声と顔に完全にハマっています。

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