朝ドラ「虎に翼」朝ドラにおけるタブー破り:生理描写が開く新たな対話

ヒロインの寅子(伊藤沙莉)が生理痛という描写があり、ネットも「見て来た朝ドラでは初?」などと話題となった。

非常に感動的で画期的なシーンだと感じました。これは、男性にはなかなか理解しにくい問題だからです。私自身、これまで女性の日に遭遇しても、普通に接してきましたが、彼女たちが実際には辛い思いをしていたのではないかと、今になって反省しています。特にドラマの中で、女子トイレが少なくて困るシーンが描かれていましたが、これは男性にとって良い気づきを与える機会になるドラマではないでしょうか。

たとえば、生理痛が酷くて寝込むことよりも、経血量が多く、当時の生理用品では対応しきれず、漏れを防ぐショーツもなかったため、学校の女子トイレが不足しており、頻繁に交換することもできなかったのでしょう。最初は4日も休むのかと驚きましたが、事情を知ると納得しました。

このドラマは、女性脚本家が女性の深い部分を見事に描写していて、本当に素晴らしいと思います。また、勤務先には有給の生理休暇制度がありますが、実際には私を含め誰も取得しているのを見たことがありません。私も重い生理痛に悩まされ、痛みが強いときは何も考えられなくなり、血の気が引くことがありました。どうしようもないときは、薬を服用して更衣室で横になることもありましたが、生理痛を経験していない女性たちからは理解が得られないこともあります。

映画『転校生』では、体が入れ替わった主人公が生理痛で学校を休んだ際、母親から軽く叱られるシーンがありました。生理痛や生理による不都合を描くことが普通になれば、社会の理解が少しでも進むと良いと思います。

外で働く女性にとって、重い生理痛は大きな障害であるため、それを避けずに描いたことは非常に良かったと思います。4日も休まなければならないのは、本当に大変なことです。そのような事情は、かつて男性には理解されにくかったでしょう。

私が十代の頃、母が「ナプキン」が新しく発売されたことを喜んでいましたが、令和の今も被災地などでの理解の不足は残っています。大正時代に男社会で学んでいた女性たちも、このような問題で苦労していたことが想像できます。また、「らんまん」というドラマでは、女性が穢れた存在とされた迷信が描かれましたが、その迷信の背景には生理の問題がありました。

画期的な展開だと感じる方が多いですね。朝ドラではこれまで女性のキャストが多いにも関わらず、生理についてはほとんど触れられてこなかったのは、さまざまな要因が考えられます。もしかすると、より重要なテーマが優先されていたのか、男性脚本家が多かったからかもしれません。また、時代の流れによるものかもしれないですね。

NHKが「生理のおじさん」という作品を製作したこともあり、その流れの一環で今回のような描写が加わったのでしょう。少しずつではありますが、世の中の男性の意識も変化してきていますので、このようなテーマが当たり前になることを期待しています。

歴史を振り返ると、女性は初潮を迎えるとすぐに嫁ぐことが多く、連続しての妊娠・出産で生理の回数自体が少なかった時代もあります。うちの家系も代々、生理痛が酷いと聞いていますが、早く嫁に行けば治ると言われていたそうです。しかし、実際には子供を産んでも生理痛は改善されなかったようです。私も同様で、すでに30年も苦しんでいます。閉経が待ち遠しいですね。

朝ドラにおいては、長年にわたり女性が仕事やさまざまな道で奮闘するストーリーが語られていますが、生理について触れられてこなかったのは不自然なくらいです。これからも、大事な試験や公判の前に生理が重なるような場面が描かれるかもしれませんね。

また、生理痛については、民放を含めてドラマで取り上げられることが少ないです。朝ドラでは今回が初めてかもしれませんが、これを機にもっと多くのドラマで自然な形で取り入れられると良いですね。

男性にとっても、生理痛やそれに伴う不都合は知られていないことが多いですが、災害時の避難所などで必需品として生理用品が求められる状況もあります。こうしたリアルな問題を通じて、生理に対する理解が深まることを願っています。

ドラマがこのようなリアルな問題に焦点を当てることで、社会全体の認識が変わり、生理痛に苦しむすべての女性が少しでも楽になれるような未来が訪れることを期待しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました