上京したスズ子(趣里)は、さっそく羽鳥善一(草彅剛)から歌の手ほどきを受ける。歌うのは「ラッパと娘」。ジャズのスウィング感が印象的なナンバーだ。譜面を渡されたスズ子は、羽鳥の伴奏に合わせて歌い始める。しかし、演奏の手を止めた羽鳥は「楽しくなくちゃ」と言って、何度も出だしから繰り返させた。
羽鳥が求めるものに答えられないスズ子。第29話では、ついに羽鳥から「本番もう少しだよ。大阪帰る?」と言われてしまう。「君は一体どんな歌手になりたいんだい?」との質問に、スズ子は大和(蒼井優)みたいになりたいと答える。これに対して、羽鳥は「福来くんは福来スズ子を作らなきゃいけないんじゃないかな」と考えを述べ、「僕は福来くんが最高に楽しく歌ってくれれば、それでいいんだけどね。今、楽しいかい?」と問いかけた。
楽しいわけがない。歌っても歌っても、すぐそばから否定される。不安になって当然だ。笑顔の羽鳥は松永(新納慎也)によると「笑う鬼」で、音楽に対して妥協を許さない人物だった。声を枯らしたスズ子を、松永は「ここで簡単にくじけてはいけないよ」と励ました。自信をなくし、好きだった歌も、羽鳥も「大嫌いになりそう」と言うスズ子に、松永は「それでいいんじゃないか」とアドバイスする。
今回も本当に面白かったです。趣里さんは以前はドラマの端役や脇役で何回か見ていましたが、印象が弱かったです。しかし、今回は主役をつかんで大活躍している印象です。おでん屋のオヤジに脅かされて複雑な表情をするシーンや、投げキッスをキャッチする場面など、体の動きや顔の演技が素晴らしいです。香川編もたった三日間でしたが、素晴らしかったですね。彼女は毎回現場に一番乗りして役柄を研究し、スタッフや共演者にも気を配っているそうです。ただし、菊地凛子さんとは一言も話さないようにしているそうですが、これは役作りのための宿命のライバルとなる役のためだそうです。毎日15分間を楽しんでいますが、すぐに太平洋戦争が勃発しますね。戦時中の描写にも注目して見守っていきます。
今日のレッスンはとても楽しかったです。草彅剛さんも本当に楽しそうに演じられていて、音楽に対する情熱がにじみ出ていました。前作の万太郎は植物に夢中でしたが、好きなことに没頭するためにはバカになることが必要なのかもしれません。稽古場に向かう途中で羽鳥先生がすずこの歌に合わせて「ホッホッー」と合いの手を入れるのが最高でした。松永さんも優しく、的確なアドバイスをしています。さらに、「チャオ」と自然に言える役者さんもなかなかいませんね。
草彅剛さんは「ブギウギ」の羽鳥善一役を楽しんで演じており、笑顔も素敵で、ますますファンになりました。草彅剛さんら3人がスマップとジャニーズを辞めた際、ジャニーやメリー、ジュリーがまだ「ジャニーズ帝国」を牛耳っていたため、3人は仕事を干されて大変苦労したようですが、今振り返ると人生は長いため、スマップもジャニーズも辞めたことは良かったと思います。最近は、3人ともドラマやCMなどで大活躍しています。草彅剛さんのピアノ演奏は楽しく優しいです。明日の「ブギウギ」も楽しみです!
羽鳥先生は、答えを教えずに自分で答えを見つけることを待つ姿勢を持っています。彼は辛島部長が講釈をたれようとするのを制止し、松永さんにはヒントだけを与えます。この二人のコンビネーションは素晴らしいです。そして、スズ子が見つけた答えは羽鳥家での歌です。羽鳥さんの表情には活気と喜びが溢れ、そこで「セッション」が生まれます。昨日までの歌い方と今日の歌い方の違い。趣里さんがそれを見事に演じ分けています。
昨日の回の歌い方も悪くはありませんでしたが、今日の回を見ると、全く違う歌い方をしているのが分かります。つまり、彼女はちゃんと演じ分けていたのですね。さすが俳優さんです。
明日の回では、秋山さんがどのように進化しているのかも見られるでしょう!
羽鳥もスズ子も妥協しませんでした。そこにジャズがありました。カムカム・トミー北沢の言葉を借りると、「共鳴し合う」ことです。私は『ブギウギ』の二人のセッションを楽しむつもりです。
『ブギウギ』は本当に傑作ですね。
「わけのわからん変なおっさん」「殺したい気持ちで歌いました」からの、羽鳥先生とスズ子の仲睦まじいセッション。わずか15分の間に黄金コンビが生まれる予感がする、見逃せない回でした。明日の稽古が早く見たい!内容がわかっていても、2人がどんな表情をするのか楽しみで仕方がありません。
大和の生き方を羽鳥が半ば否定していて、そうでないとスズ子は殻を破れないし、彼の求める楽しさに至る過程での怒りにも進まない。大阪編の大和・橘や両親が情で動いていたのに対して、東京編の登場人物はステージが上なのだと思えます。羽鳥の妻もそうです。
「先生、殺したい気持ち」と言った後、スズ子がぽそっと「殺さんけど」と付け加える場面が可愛いです。15分間があっという間で、とにかく濃い内容でした。明日は「ラッパと娘」のステージで、秋山の踊りも楽しみです。服部良一がとても魅力的に描かれており、らんまんの槙野万太郎が音楽家に変わった姿が笑えます。二人のコンビネーションは、大根をおろしているような感じですね。
あーん、あーんって2人が口を開けてるのが面白かったな。福来の素直さがあれば道は開けるって松永が言ってた。今の素直な気持ちをぶつけてみればいい。だから、素直になんやこのオッサン、殺したいわ。ほんまには殺しませんけど。そんな気持ちで歌った「ラッパと娘」は、初めて羽鳥に褒められたな。玉造の魚屋の倅感、大阪感はまったくなくなった羽鳥。上京した時は、自分のやりたい音楽ができずに塞ぎ込んでたんやな。こんな人やから、嫁以外は気付いてなかったけど。でも、やっとやりたい音楽、それを歌ってくれるすず子と出会って、ずっと楽しそうと言われたな。羽鳥の期待に応えたいよな。2人で最後に歌ってる姿は、黄金コンビが生まれそうな雰囲気があったな。嫁はうるさいと夜はピアノ禁止してたんやな。面白いな。いい家族やったな、羽鳥家。
今週の東京編は、スマスマのコントがよみがえったような感じで面白いです。最近、NHK大阪の朝ドラの方が良い作品が多いですね。つよポンは上品な役柄に本当にハマっています。青天を衝けの徳川慶喜役も、歴代大河ドラマで演じた俳優の中でもダントツに上手でした。朝ドラらしい雰囲気がようやく出てきました。苦労を乗り越えてこそ、朝ドラですし、応援したくなります。ちむどんどんみたいな作品は夜ドラ向けなのかもしれません。
今日のシーンは、ジャズのスウィング感が素晴らしく、後々まで印象に残りそうです。ドラマがだんだん面白くなってきました。趣里さんの魅力的な演技が素晴らしいです。
二人の理解があるからこそのユーモアを交えたアプローチですね。押し付けるわけでもなく、スズ子でなくても惹かれてしまいます!^ ^
ジャズは自分の本当の姿をさらけ出し、何も取り繕わずに表現する音楽です。スズ子はついにその扉に手をかけた印象があります。
「彼女は素晴らしい歌手だけど、2人は必要ない。」なんとなくですが、理解できる気がします。
バドジズデジドター、意味はわかりませんが、リズムはいい歌詞ですね。
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