北川景子と堤真一が彩る朝ドラ「ばけばけ」、視聴率16.0%で好発進!子役・福地美晴の演技にも注目集まる

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北川景子の圧倒的存在感が朝ドラに新風を吹き込む

NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の第2話で、北川景子が演じる雨清水タエが初登場し、視聴者の間で大きな話題となっている。松江藩で名をはせる上級武士の家の奥方という役柄を、北川は気品と威厳に満ちた演技で見事に表現した。画面に映った瞬間、その圧倒的な存在感に多くの視聴者が息をのんだという。

視聴者からは「朝ドラなのに大河ドラマのよう」「北川景子が登場した途端に画面が華やかになった」といった声が相次いだ。特に印象的だったのは、夫の傳が髷を切り、織物工場を始めると告げたシーンでの演技である。武士の娘として育ち、その誇りを何よりも大切にしてきたタエが、時代の変化に直面して言葉を失う姿は、明治という激動の時代を生きた人々の葛藤を見事に表現していた。

北川の演技の特徴は、表面的な美しさだけでなく、内面の揺らぎを繊細に表現できる点にある。制作統括の橋爪國臣チーフ・プロデューサーは「揺らがない軸を持っているように見えるが、心の中では揺らいでいる演技ができる」と北川を評価している。これは大河ドラマ「どうする家康」で淀殿を演じた際にも発揮された才能であり、その経験が今回の役作りにも活かされているようだ。

タエが夫の傳を呼び捨てにする場面も注目を集めた。一般的な武家の夫婦関係とは異なるこの設定に、視聴者は「もしかしてタエ様が総領娘で、傳は養子なのでは」「実家のほうが破格に格上なのかも」と様々な想像を巡らせている。北川の演技は、こうした複雑な人間関係や背景を、わずかな表情やしぐさで表現することに成功している。

さらに、縁側で三味線を弾く姿も美しく印象的だった。時代についていけず、いや、ついていく気もないのかもしれない。そんなタエの心情が、静かに奏でられる三味線の音色とともに視聴者の心に響いた。新人の頃は演技力を疑問視する声もあったが、今や日本を代表する大女優としての風格を備えた北川。その成長ぶりは目覚ましく、朝の短い時間の中でも、強烈な印象を残すことに成功している。

北川景子というキャスティングが、この作品に重みと説得力を与えていることは間違いない。名家の雰囲気を纏い、武士の誇りを体現する彼女の姿は、明治という時代の光と影を鮮やかに映し出している。

堤真一が演じる揺らぐ武士の姿に共感の声

堤真一が演じる雨清水傳は、明治という激動の時代の中で、変化を受け入れようともがく武士の姿を体現している。第2話での初登場シーンで、髷を切り落とした姿で現れた傳の姿は、視聴者に強烈な印象を与えた。妻のタエに織物工場を始めると告げる場面では、堤の持つ独特の安定感と温かみが作品全体の雰囲気を一変させた。

傳というキャラクターの魅力は、その柔軟性にある。武士としての誇りを持ちながらも、時代の変化を敏感に察知し、新しい道を切り開こうとする姿勢は、同じ元武士でありながら働くことを拒むトキの父・司之介とは対照的だ。視聴者からは「恐妻家でありながらおおらかな傳が、女ばかりの雰囲気を和ませた」「マッサンの鴨居社長を彷彿とさせる人物像」といった声が上がっている。

演出の村橋直樹は、堤と北川について「揺らがない軸を持っているように見えるが、心の中では揺らいでいる演技ができる」と評価している。傳は一見すると時代の変化に柔軟に対応しているように見えるが、その内面では武士としての矜持と新しい時代への適応の間で揺れ動いているのだ。堤の演技は、そうした複雑な心情を、大げさな表現ではなく、自然な佇まいの中で表現することに成功している。

興味深いのは、撮影現場での堤と北川のやりとりである。二人は「私たちがいる時だけ大河ドラマだね」と笑いながら語ったという。これは単なる冗談ではなく、二人の演技が持つ重厚さと存在感を如実に表している。朝ドラという枠組みの中で、大河ドラマのような風格を持ち込むことができるのは、堤のような実力派俳優だからこそだろう。

また、傳が畳の縁を踏みながら歩く姿も話題となった。視聴者の中には「元武士なのに礼儀がなっていない」と指摘する声もあったが、これは演出上の意図があるのかもしれない。キッチリとした奥方のタエと、おおらかで型にはまらない傳という対比を、細かい所作で表現しているのだとすれば、それは見事な演出と言えるだろう。

堤真一という俳優の魅力は、どんな役柄でも自分のものにしてしまう懐の深さにある。今回の傳という役も、時代の狭間で苦悩しながらも、家族を守ろうと奮闘する一人の男性として、多くの視聴者の共感を呼んでいる。岡部たかし演じる司之介との絡みを楽しみにする声も多く、今後の展開が大いに期待される。

子役・福地美晴の演技力が視聴者の心を掴む理由

「ばけばけ」で主人公トキの少女時代を演じる福地美晴の演技が、視聴者から絶賛されている。わずか小学生という設定ながら、その演技力は大人顔負けで、多くの視聴者が「子役なのにこんなに上手いなんて」「NHKはいつもこんなに演技の上手い子を見つけてくるのか」と驚きの声を上げている。

福地が演じるトキは、没落士族の娘として貧しい暮らしを送りながらも、明るく前向きに生きる少女だ。しじみ汁を飲んで「あ〜」と満足そうに声を上げる姿は、視聴者の心を和ませた。こうした何気ない日常の場面でも、福地は子どもらしい自然な表情と動きで、トキという人物を生き生きと表現している。視聴者からは「トキちゃんのシジミを食べる時の『あ〜』が可愛い」「子役の演技が上手で大人主人公とのチェンジが楽しみ」といった声が寄せられている。

特に印象的だったのは、家族を養うために教師を目指すと決意する場面である。親友の言葉に影響を受けたトキが、雨清水タエに稽古を辞めたいと伝えるシーンでは、子どもながらに家族のことを考える健気さと、未来への希望が入り混じった複雑な感情を見事に表現していた。「先生には茶の湯も三味線もお花も要りません」と言い切るトキの姿に、多くの視聴者が胸を打たれたという。

一方で、福地の演技には大人っぽいクセがあるという指摘もある。セリフ回しだけでなく、体の細かい動きが大人びており、子どもっぽさがやや欠けているという声だ。しかし、これはむしろ演出上の意図である可能性が高い。大河ドラマのように重厚な場面が続く中で、ツッコミ役として機能するためには、ある程度の演技力と表現力が必要だからだ。

福地の演技の魅力は、単なる可愛らしさだけではない。明治という時代の変化の中で、子どもなりに家族のことを考え、自分の道を切り開こうとするトキの強さと優しさを、説得力を持って表現できている点にある。視聴者の中には「朝ドラを長い事観ているけど、今のところ歴代一位」と絶賛する声もあり、福地の演技が作品の魅力を大きく支えていることは間違いない。

また、池脇千鶴演じる母・フミとの息の合い方についても注目が集まっている。池脇が「立ち尽くしてる」と呟く場面で、福地の演技がやや合っていないという指摘もあったが、これも子役ならではの味わいとして受け入れる視聴者も多い。成長した髙石あかりへとバトンタッチする日まで、福地美晴のトキをしっかりと目に焼き付けたいという声が多数上がっている。

視聴率16.0%でスタート、前作から上昇の好発進

NHK連続テレビ小説「ばけばけ」の初回平均世帯視聴率が16.0%を記録し、前作「あんぱん」の15.4%から0.6ポイント上昇する好スタートを切った。個人視聴率は8.7%で、近年の朝ドラの中でも安定した数字となっている。この結果は、前作の好評が次作への期待につながったことを示している。

朝ドラの初回視聴率は、前作の評価に大きく影響される傾向がある。「あんぱん」が最終回で18.1%という高い数字を記録し、視聴者の満足度が高かったことが、「ばけばけ」への期待感を高めたと考えられる。視聴者からは「あんぱんの流れから得た視聴率だから、本当の実力はこれから」という冷静な見方もあるが、好スタートを切ったことは間違いない。

興味深いのは、過去の朝ドラの視聴率推移である。初回が高くても最終回で下がった作品もあれば、初回は低かったものの後半で盛り返した作品もある。例えば「カムカムエヴリバディ」は初回16.4%から最終回19.7%へと上昇し、「らんまん」も後半に17%台まで追い上げた。一方、「おかえりモネ」は初回19.2%から最終回16%台へと下降している。視聴率の推移は作品の内容次第であり、初回の数字だけで判断することはできない。

また、視聴率の測定方法についても議論がある。現代ではNHKプラスなどの公式配信で視聴する人も多く、録画して後で見る視聴者も少なくない。リアルタイム視聴率だけでは、作品の真の人気を測ることが難しくなっている。視聴者からは「仕事をしている人は朝8時にテレビを見ることができないから、視聴率はあてにならない」「BSを録画して夕食時に見ている」といった声も上がっており、視聴形態の多様化が進んでいることがわかる。

「ばけばけ」は、豪華なキャスト陣と丁寧な作り込みで、視聴者の期待を集めている。北川景子や堤真一といった実力派俳優の登場により、「おむすび」の失敗から挽回しようという大阪制作の気合いも感じられる。視聴者からは「オープニングが素晴らしい」「テンポが良くて飽きさせない」「虎に翼以来の完走できそうな朝ドラ」といった好意的な声が多数寄せられている。

今後の視聴率がどう推移するかは、作品の内容次第である。明治という時代背景、小泉八雲の妻をモデルにした物語、そして怪談という要素が、どのように視聴者の心を掴んでいくのか。半年間の物語がどのような結末を迎えるのか、視聴率の動向とともに注目が集まっている。

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