朝ドラ「らんまん」ヤバ藤と呼ばれてしまっている高藤、不適切発言で炎上?

NHK連続テレビ小説「らんまん」では、実業家の高藤(伊礼彼方)が寿恵子(浜辺美波)と洋食店で食事するシーンがありました。この場面で高藤が再び妻に対する不適切な発言をしたため、ネット上でも怒りの声が広がっています。

この日の「らんまん」では、高藤が元老院の議官とともに寿恵子を食事に誘います。洋食店は竹雄が働く店で、竹雄は寿恵子のテーブルの給仕を務めていましたが、そこで、寿恵子が議官の養女となり、そこから高藤のもとに嫁がせるという話を聞いてしまいます。

寿恵子も養女の話に驚き、高藤に妻がいることを指摘しますが、議官は「後継者たる男児が産めなければ離縁するのもようあること」と発言し、高藤も「妻のことは何も気にすることはない」「何度も言いますが、私の妻というだけで、女ではない」と述べます。

私は高齢者ですが、昔、子供ができないという理由だけで離縁された女性が身内に二人いました(どちらに障害があったかは不明ですが)。また、親戚には夫が戦死して弟と結婚させられた女性もいました。これらは半世紀ほど前の話であり、当時は男尊女卑の強かった時代でした。このようなことは多かったのではないでしょうか。「嫁して三年子なきは去る」という言葉がまだまだ当たり前に残っていた時代ですからね。現代であれば考えられないことですが、当時の背景を含めてドラマを楽しんで観ています。

高藤の言葉には腹が立つが、当時はこんな男は沢山いたんだろうな!跡取り出来ない嫁は離縁され、切ない奥さんで気の毒だ。今では男性にも不妊治療が増えたが、昔は嫁ばかり叩かれて本当に可哀想だった。高藤も不妊の原因があるかもしれないんだぞ!

しかし、高藤役の伊礼さんは叩かれても朝ドラだから人気が出ている気がします。伊礼さん、踏ん張ってください。憎まれ役は大変ですね!

過去を知ることで、それを教訓にして現在や未来に活かせます。歴史にはそのような重要な意義があると思います。現在の物事だけを基準にして、過去を語ると教訓を得ることができません。未来から現在を見た場合、結局は「昔のあり得ない世界」になってしまうでしょう。 現在はやばい状況かもしれませんが、当時はなぜそのような状況になったのか、そして未来はどのように変化していくのかを知ることで、ドラマの脚色具合も理解できるようになります。

ただ怒りを書き込むだけでなく、らんまんを見て歴史の自由研究をすることは、良いと思いますよ。

この時代には当たり前だったことを描写しており、らんまんは現代ではありえない、あってはならないことを表現している。そのため、なぜかすごく引き込まれる。

「へー、昔はそうだったんだね」と一度受け入れ、現代においては大変なことになるという感想が十分かもしれません。

歴代の連続ドラマの主人公の中には、愛人が20-30人もいた人もいるそうです。 しかし、そういう都合の悪いところは描かないドラマもあるようです。

すえこちゃんはどれだけ魅力的で、どれだけ思いやり深い女性なのか。 目の前の豪華な料理に飛びつくことなく、まっすぐで清らかな面が浮かび上がっている。 そんなすえこちゃんを奪い去られる前に、万太郎が早く迎えに行ってあげてほしいです。

昔の家系図には、女性の名前は無く、「女」としか書かれていないことがあります。これを見ると、昔は女性が子を産むための道具みたいな扱いだったのだろうと思われます。権力者に関係する一部の女性は、官位を与えられたため歴史に名を残すことができたという印象があります。『らんまん』の時代でも、まだヤバ藤みたいな男が普通だったかもしれません。牧野富太郎自身も重婚疑惑があり、女性を下に見ていた形跡があるようです。貧乏な人が多く、親は娘が玉の輿に乗れるなら妾でも何でも良いと思っていたそうです。ようやく、敗戦後のアメリカ占領下で民主主義が広まり、女性にも選挙権が与えられたのですが、今の80や90代の人が若かった頃、つい最近のことのように感じます。

現実では、断る自由がなかったであろう。断れば家族にも何か影響があるとか、身分による差別が当たり前の世の中でした。今でも議員のまさかの発言などに名残を感じることがあります。

今なら一発退場な発言ですが、当時としては、そういう考え方の人も、とくに上流階級とされた人たちには多かったでしょう。 それに対して、何を放送しているのかと抗議がない世界など、あり得ないと思います。 フィクションの「時代背景」は大切にしましょう。

現代の人権教育や男女平等思想からすると、前の時代の反省が必要です。公侯伯子男の華族制度(近代日本における欧州風貴族制度の模倣とも言われるエセ身分制度?)を抜きにして、戦前までの時代劇を理解するのは難しいでしょう。

ストーリー展開上では、フカヨミすると男尊女卑の時代背景と、植物学者を支える女性の自立が裏設定として描かれているかもしれません。

梅舟惟永さんが、高藤さんの妻・弥江役を演じています。彼女は非常に美しく、素晴らしい方です。 高藤さんには、もう少し弥江さんに向き合って、寄り添っていただきたいと思います。

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