朝ドラ「らんまん」藤丸次郎のモデルは田中延次郎さん

留学中の伊藤孝光(落合モトキ)が、発表の準備をしていたトガクシソウを突然イギリスの雑誌に発表しました。田邊(要潤)の名前が付けられるはずだった学名は幻となってしまいました。

新種の発表は一刻を争うもので、一手負ければそれで終わり。徳永(田中哲司)は、学者の世界がそうであると言います。しかし、藤丸(前原瑞樹)は新種の発表や命名を競うことに耐えられないと感じ、教室を出て行ってしまいます。一方、万太郎(神木)は藤丸の言葉が心に深く刺さり……。

藤丸次郎のモデルとなった田中延次郎さんについて紹介します。 話は少し遡りますが、日本初の植物学雑誌の発行へ向けて、牧野富太郎さん、染谷徳五郎さん(ドラマでは波多野泰久)とともに頑張る姿が描かれていました。ドラマでは万太郎がリードし、藤丸と波多野がそれに賛同し協力していましたが、実は植物学雑誌の発行を最初に唱えたのは田中延次郎さんで、千住にある田中さんの実家で牧野さんも大好きだった牛鍋を三人で食べながらアイデアを出し合ったそうです。そして、雑誌発行の許しを得るために、矢田部良吉さん(田邊教授)にその話をしたのも田中延次郎さんであったと、牧野さんが証言しています。記念すべき第一号の表紙の題字も田中さんの筆によるものです。ドラマの藤丸はちょっぴり弱気な心優しい男に描かれていますが、真の姿は発想が豊かでやり遂げる実行力を持ち合わせた人物だったのかもしれません。

気持ちが優しい藤丸さんには権力争いがとても醜く感じたのでしょうね。私も同じように感じますが、世の中は清濁あわせて飲まなければならないという事実もあります。植物学ですらそうなのだから、たぶんどこも似たり寄ったりでしょう。もっともっとシビアな世界もあるでしょう。

しかしながら、スピードが大切であり、日本のためにも他国や外国人より先に競争に勝たなければならないことも理解できます。藤丸さんには生きにくい世の中かもしれませんね。

藤丸さんの純粋さは、人間としてとても魅力的ですが、現実には綺麗事だけで名を残すことはできません。名を残すことは、偉大な業績を成し遂げ、後続の人々の目標になることができます。例えば、科学、芸術、スポーツなど、あらゆる分野において、偉人が現れると注目が集まり、その分野は一気に発展することがあります。 このような偉人が現れるためには、継続的な努力と挑戦が必要です。藤丸さんの純粋さは、それを実現するための重要な資質の一つです。彼のような人々が、自分たちの分野で偉業を成し遂げ、後世に名を残すことで、人類はより進歩的な未来を築いていくことができるのです。

万太郎は、世の中の美しくない側面から逃げることなく、植物に対する愛情を失わずに、人々にその大切さを伝え続けることができるように、邁進し続けて欲しいです。彼の熱意と努力は、社会にとって貴重な資源であり、私たちが自然をより良く理解し、尊重することを促すことができます。彼の熱心な取り組みが、次の世代に引き継がれ、継続的な環境保護活動につながることを願っています。

らんまんは主役だけでなく、脇役にもドラマがあります。また、その人々も個性的で魅力的で、どこをとっても面白さ満載です。東大所属の面々も、多分に漏れず個性派揃いです。今後の展開に目が離せません。

発見するだけでも意義があります。また、版元の利益にならないものを印刷する場合もありますが、医学においては、珍しい病気の発見は重要です。ただし、さらに重要なのは、その病気の治療法を確立して治すことです。珍しい病気の場合、治療法の研究に時間とコストがかかるため、コスパが悪いという側面もあります。しかし、その病気を治療することができれば、その病気に苦しむ患者たちにとっては、命を救うことができるため、重要な研究であることに変わりはありません。

ピーターラビットの作者は学者として成功しませんでしたが、絵を描く技術で大金持ちになりました。万太郎も版元回って絵の上手さを売りにするなら出版できるかもしれません。商業ベースか学術ベースか、私的には商業ベースがいいです。

時に勘違いしてコスパが悪い大学教授が贅沢しようとする権力を持っていると思っていることもありますが、植物学ではないが「植物の父」は須川長之助だと思います。マキシモビッチ博士にその実直さを認められ、同行し野山を駆けずり回ったのだから。

日本は島国であるため、新種の宝庫となっています。初期に発見が相次いだ長之助は「植物の父」と呼ばれています。

こんなことで耐えられないと感じるのは、これまでの勉強をしてきた価値があると思っているからです。しかし、私たちは時に、勉強したことがどのように役立つのか疑問に思うことがあります。例えば、植物学は、自然界の生物や環境に関する知識を深めることができるため、非常に重要です。また、人類が直面する環境問題の解決にも役立ちます。私たちは、自分たちが学んだことがどのように役立つのかを考えることで、勉強に対するモチベーションを高めることができます。

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