朝ドラ「ブギウギ」本上まなみが、ゴンベエの素性を解決する強引な展開だけど、許そうではないか!

第40回では、母のツヤが亡くなり、赤字続きのはなの湯を今後どうしていくか、父の梅吉(柳葉敏郎)に相談するスズ子の話が展開されます。売るか閉めるかの選択に悩んでいる中、神戸の旅館で女中として働いている三沢光子(本上まなみ)と名乗る女性が突然現れます。

光子は、記憶喪失だったゴンベエの素性を明かします。元々は呉服屋の若旦那で、川に飛び込んで以来、行方が分からなくなっていたそうですが、実はその後、梅吉に助けられ、はなの湯で住み込みで働くようになったのでした。

今回の展開は、落語の人情噺のような、いや大阪ですからやはり新喜劇のそれでしょうか。テレビドラマは展開に映像を駆使した独自の方法を確立していますが、設定を覆す壮大な背景と物語なのに、短い台詞と立ち回りで一瞬で語り尽くしてしまうこの舞台の手法も楽しいですね。一方で、「無理矢理」と意見が分かれるのも理解できます。物語が素敵すぎて、ゴンベエ物語の一週があって良かった気もしなくはありません。

本上まなみさんがいきなり現れて話す内容にビックリして、ツヤが亡くなった悲しみがいっとき薄らぎました。そして、「ゴンベエさん良かったね〜」と。素性が判明した途端にプロポーズまでされて、花湯を継ぎ二人で守っていく展開に「なんちゅうこっちゃ」となった朝でした。月曜日からは慣れない東京へ一緒に行ったお父ちゃんが苦労しそうで、今朝のツヤが起こした奇跡とは逆に現実の厳しさに直面して辛い展開となるのでしょう。

朝食は調理担当者の都合で7時55分からなので、必然的に視聴することになりました。予想通りの展開でしたが、めでたしめでたしです。史実をはみ出し過ぎない範囲で拡張された脚本は、じゅうぶんに視聴に耐えますね。来週も笑わせてくさい。ただ、チラシを拾って大阪へ来たという展開は、「ちゅらさん」と似ていますね。チラシを拾って八重山へ行ったヒロインの将来の夫の兄のようです。

実際には笠置シヅ子さんのお母さんが亡くなったかなり前に風呂屋は他の人に売却されており、お父さんと弟は別の場所に床屋を開いていたそうです。売られた原因はお父さんの放蕩だったようで、それではドラマの展開がうまくいきませんでしたね。

お母ちゃんが亡くなってしまったので、こんな夢物語があったっていいじゃない、という思いは伝わりました。私も若い頃は「リアリティがない」と思っていたでしょうね。朝ドラの様式美が理解できる歳になりました。

ご都合展開や無理やりなこじつけを含む、とんでもない回でしたが、これまでの演出、脚本、出演者の力が合致していて素晴らしいと感じています。今日の出来事によっても不安を感じることはありません。ツヤさんの不在を少しでも明るくしようという思いが逆に伝わりました。ツヤさんが大事にしていた「はな湯」がこれからも存在し続けることは非常に大切です。

展開が無理やりだったり、さまざまなご意見があるかもしれませんが、これはドラマなので、それでいいと思います!忠実に事実を再現したドラマではなく、あくまでモデルにしているだけです。ブギウギだから許されるという存在になっているのは素晴らしいことです。

本来なら初対面の風呂屋の客に素性を話し、ゴンベエも受け入れる展開は違和感やこじつけ感がありましたが、次の展開につながるジョイントとして、またツヤさんの贈り物として、光子役の脇役としてうまい展開でした。次はアホのおっちゃんの話が楽しみです。

個人的にご都合主義のようなものはあまり好きではありませんが、このドラマはそれほど多くなく、この程度なら全然アリだと思います。キャラクター的にも破綻はしていませんし、張り紙やツヤさんならきっとやりそうですね。

この回は、アッサリと話が進んでいて良かったです。このドラマの特徴である説明が少なめなのは、視聴者に妄想の余地を残すためだと思います。

物語の主軸とは直接関係がないし、辛い話が続いた中でホッコリさせてもらったので、私は好意的に受け止めています。とても心温まるエピソードですね。まさに吉本新喜劇のような200円!200円!合わせて400円!のシーンもありました。大阪制作のこのドラマならではです。大きなイベントの後処理としては許容範囲ですね。東京へはやっぱり「しんかんせーん」ですかね。ドタバタの中で緞帳が降りる感じでした。

母親の死や六郎への赤紙、はなの湯の閉店など、史実とは異なりファンタジー要素もありますが、このようなファンタジー的なエピソードがあっても良いでしょう。

今回のエピソードでは、権兵衛のような脇役も一度は主役になるようなエピソードが必ずあり、出演者全員にスポットライトが当たる演出や脚本が楽しいと思います。

実際には銭湯はもっと早い段階で床屋になっています。

展開はご都合主義的な出来すぎでしたが、それまでにゴンベエさんの人柄が描かれていたので、少し考えられなくもないですね。光子さんがゴンベエさんに助けられた亀の化身かもしれない、などと考えながらほのぼのとしました。

ご都合主義という意見もあるようですが、六郎くんが復員してきて「はな湯」がなくなっていたら悲しいですからね。ご都合主義であっても、それを考えると「はな湯」を残せたのは良かったと思います。

本上まなみさんも突然訪れて銭湯経営になる展開には驚きました。もし受け入れられるなら、どんな障害があっても二人は仲良くやっていけるでしょう。権兵衛さんも記憶のない人に200円を払って結婚してしまうお人好しでした。

花田家は、最終的にあのふたりにお風呂屋をいくらで売ったのか気になります。お父ちゃんは一問も受け取らずに裸一貫で出て行ったのでしょうか。ただでなく、ちゃんとお金を支払ってもらって出てほしかったと思った自分に夢がないとわかっています。

権兵衛さんがボンボンだったのはいいですし、本上まなみさんが神戸の女中だったのもいいですが、何十年も前に行方不明になっているのに、突然結婚したいというのは少し違和感がありました。お互いに慕っていたのかもしれませんが、そういったエピソードは全く語られず、しかも船場のボンボンで道頓堀に飛び込んで、福島の銭湯で働いていたというのは、この長い間誰にも見つからないということはあり得ないですね(笑)。

いきなり現れてプロポーズをするなんて?

それに応じてしまうなんて?

さらには銭湯を引き継ぐことまでOKしちゃう?

来週からは東京編に集中させたいというのは理解できますが、ファンタジーすぎるんじゃないかと思いました。

今日の展開は無理矢理な感じが否めないけど、それも含めての朝ドラだから楽しく見てますよ。

これまで楽しく見ていたけど、今日の展開は無理筋すぎて、かなり雑に感じました。好意的なコメントが多いみたいだけど、そうかなあ?

ものすごい力技だなと思ったけど、このドラマはこれでいいと思う。

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