朝ドラ「ブギウギ」愛助の母、トミ(小雪)から届いた伝言

ブギウギ

19日にNHKで放送された連続テレビ小説「ブギウギ」のエピソードでは、主人公のスズ子(演:趣里)が、恋人である愛助(演:水上恒司)の母親で村山興業の社長、トミ(演:小雪)から届いた伝言に動揺し、困惑するシーンが描かれました。この究極の選択を求める緊急のメッセージに対し、インターネット上では賛成と反対の意見が多く交わされ、話題となりました。

坂口さんは以前から、福来スズ子さんが専業主婦になれない可能性に対して反対の立場を取っていました。それはスズ子さんと結婚すること自体に反対しているわけではなく、彼女が村山興業を継続して運営できるかどうかが問題だったのですね。

トミさんは、息子の幸せを第一に考える母親として、その思いは自然なものでしょう。しかし、経営者としての立場から見れば、少々異なる見解を持つこともあるでしょう。

歴史的な事実として、戦時中の吉本は空襲により壊滅的な打撃を受けました。そのため、ほとんどの芸人との契約を解消し、まさにゼロからの再スタートを余儀なくされました。

そんな厳しい状況の中、笠置シヅ子さんとの縁ができたことは、経営上大きなチャンスでした。吉本吉兵衛(泰三)が生きていれば、彼女を大いに歓迎し、歌手や役者としての才能を生かして、吉本の再建に協力を求めたでしょう。さらに、エノケンや服部良一に声をかけ、事業の拡大を図った可能性もあります。頴右が元気であれば、笠置シヅ子を世界に向けた象徴として前面に押し出し、バスター・キートンやハロルド・ロイドを招いて日本公演を開催するかもしれません。

一方で、昭和60年代までは女性は仕事を辞めて家庭に入ることが一般的でした。1980年代には25歳を過ぎた未婚女性を「クリスマスケーキの売れ残り」と見なす風潮もありました。トミさんは息子を深く愛しており、結婚に反対するわけではなく、スズ子さんを認めている理解者です。

昭和20年代当時は、歌手や役者という職業が一般的に低く見られていた時代でした。そういった時代背景を考えると、トミさんが結婚に際して特定の条件を提示するのは理解できます。悪いとは言えない時代の風潮だったのです。

愛助さんが体が弱いこともあり、スズ子さんに裏方として支えてほしいという願いがあるのも理解できます。スズ子さんの歌が愛助さんを助けてきたという背景がある一方で、彼女に引退を求めるのは残酷な決断です。

批判する人々は、当時の時代背景を十分に考慮していないようです。戦後間もない当時は、今とは異なる常識がありました。私は現代の感覚で見るとおかしいと思いますが、当時の背景を踏まえてドラマを観ることが大切です。

ドラマ上では、早くに亡くなった夫の後を継いで会社を大きくした彼女が、結婚を条件に芸能活動からの引退を求めているという展開です。

昭和20年代には、若いうちに結婚して専業主婦になることが一般的でした。村山トミの発言は、当時としては常識的なもので、「結婚するなら引退するのが当然」という考え方もありました。

現代の感覚ではおかしいと思われるかもしれませんが、この時代では女性に仕事を辞めることを求めるのは普通のことでした。実際に、笠置シズ子さんは引退を決意していたようです。

村上興業を率いる立場からすれば、福来スズ子さんの才能を認識しているでしょう。当時も原節子さんや田中絹代さん、岸恵子さんなど成功した女性芸能人はいました。家庭に入るよりも芸能界で活躍している方が稼げるとは考えなかったのでしょうか。

昭和20年代では、働く女性は「職業婦人」と呼ばれ、その夫は「甲斐性がない」と見なされていました。そのため、将来の社長夫人が仕事を続けることは「見苦しい」と考える人も多かったのです。

この時代で9歳年上の妻は、急いで出産しなければならない状況でした。息子を溺愛するトミは、血縁を重視するため、「30過ぎて歌手をやっている暇はない。嫁として認めるから、早く結婚して跡取りを産むべき」と考えるでしょう。

トミの申し入れは、当時では普通のことでした。実際には、恋人の彼が仕事を辞めてほしいと望んでいたようです。時代を考えると、そういうものかもしれません。

実際に、山口百恵さんや堀北真希さんのように結婚を機に芸能界を引退した例もあります。特に山本耕史の母は有名なステージママでした。

どんなスターであっても、息子の嫁になれば状況は変わります。現代でも、息子より稼ぐ嫁に「いつになったら仕事を辞めるの?」と迫る姑がいます。

架空の物語ではなく、事実に基づいて作られたドラマで、結婚して歌手を辞めるよう言われたことは、歴史的事実です。間違っていると言う意見もありますが、当時の状況を理解する必要があります。

現代の感覚で戦前戦中戦後の時代を批判するのは、無知な視聴者が増えている証拠です。時代劇に現代の常識を当てはめることは適切ではありません。

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