朝ドラ「ブギウギ」生瀬勝久さんが顔芸で魅せるタナケン

タナケンこと生瀬勝久との共演に心を動かされないスズ子(趣里)であったが、その話を耳にした愛助(水上恒司)は大いに興奮し、スズ子の応援を約束する。そんな折、秋山(伊原六花)が大阪から東京へとやってくる。秋山と話をしている最中、偶然にも小夜(富田望生)がアメリカ兵と共に歩いているのをスズ子が目撃する。スズ子は小夜を追いかけるが・・・。そして迎えたのは、舞台稽古の初日。不安と緊張を抱えたスズ子が稽古場に向かう姿が描かれる。

村山興業で培われたノウハウを持つ山下さんは、マネージャーとしての腕前が素晴らしいですね。初挑戦の女優業に対して懐疑的だったスズ子さんを、巧みに説得してその気にさせたのは見事でした。棚橋健二、通称タナケンとの初対面時は少々緊張感が漂っていましたが、羽鳥先生が加わったことで、雰囲気は一変。生瀬さん、近藤さん、草彅さんといった熟練俳優と趣里さんが織り成す競演シーンは、非常に面白くて目が離せませんでした。スズ子さんの表情やリアクションには、戸惑いや無意識のうちに説得されている様子が見て取れ、その姿には思わず笑ってしまいました。

スズ子さんとタナケンさんの掛け合いは、見ているだけで楽しく、つい笑ってしまいます。日常的な会話ながらも、どこか笑いが込み上げてくるのが不思議です。スズ子さんの「ワテくし…」というセリフは特に面白かったです。そして羽鳥先生が突然現れ、スズ子さんに新曲を提供する場面も印象的でした。山下さんの見る目は確かで、スズ子さんの喜劇の才能を見抜いていますね。山下さんは感情豊かで、愛助さんのスーツ姿に涙していました。確かに、スーツ姿は彼によく似合っています。初めは乗り気ではなかったスズ子さんですが、その自然な表情や会話が既に面白く、次の展開が楽しみです。

タナケンは、東京・浅草を拠点に笑いの領域を築いており、村山興業の東京進出の障害になっています。過去には、坂口さんが小雪社長から強いプレッシャーを受けていたことがありますね。タナケンとスズ子さんの共演は興味深く、愛助さんの反応も気になります。愛助さんは、キートンやチャップリンの「世界の笑い」を追求しているため、この共演を喜んでいるかもしれません。タナケンの映画ポスターは、エノケン=榎本健一さんをモデルにしていると思われますが、生瀬勝久さんの顔で見事に仕上がっており、美術スタッフの技術には感心します。

終盤の4人によるやり取りは、まるで演技合戦のようで大変面白かったです。特に草彅くんと生瀬さんの間合いの取り方は絶妙で、今後この3人がどのような舞台を作り上げていくのか、非常に楽しみです。

山下さんから「タナケンが是非とも鈴子に会いたがっている」と聞かされた鈴子さんですが、待ち時間の長さと対応の悪さに不快感を覚え、帰ろうとします。そこに羽鳥善一が現れ、彼がタナケンに鈴子をコメディ俳優として推薦していたことが明らかになります。タナケンの個性的な性格も興味深いですね。

ブギウギの面白い時代が戻ってきそうな雰囲気が感じられ、素晴らしいエピソードでした。スズ子さんのお笑いのセンスが際立っており、草なぎ君の登場も嬉しいサプライズです。彼がいなければ、ドラマが盛り上がりに欠けるでしょう。

これからタナケンとの共演や恋愛関係に発展するかもしれませんね。初回のオープニングから「東京ブギウギ」へと続く展開が期待されます。美空ひばりとの確執については描かれない可能性もありますが、それもまた一つの良さでしょう。

生瀬さん演じるタナケンは、とても素晴らしい演技を見せてくれますが、少々素っ気ない印象も受けますね。スズ子さんを自ら選んだわけではないかもしれませんが、少し扱いが雑な感じがします。

エノケンさんと笠置さんは、今後名コンビとして成長していくでしょう。その成長が楽しみです。

「福来くんしか歌えない曲」を作った羽鳥先生の自己満足ぶりと、周囲の微妙な反応には思わず笑ってしまいます。スズ子さんに歌ってほしいという一途な思いが羽鳥先生らしいですね。

タナケンとの初対面では、彼の捉えどころのない性格に不安を感じていましたが、羽鳥さんの登場で安心感と信頼感が生まれました。

タナケンは少しノリに欠けるところがありますが、彼の時間を使う様子や、反応の悪さには少し驚かされます。羽鳥さんの強い推薦により、スズ子さんは舞台の曲を歌うことになり、最終的には彼女もタナケンの提案に従うことに決めました。タナケンの演技を褒められることを期待しつつ、彼女は新たな挑戦に臨むことになります。タナケンの孫悟空をテーマにした写真は、彼のユーモア溢れる一面を映し出しており、興味深いですね。

小夜が去ってから3ヶ月が経ち、愛助さんは村山で坂口の下で働くことになりました。山下達夫との出会いもあり、彼の涙もろさがまた新たなドラマを生んでいます。明日の展開も楽しみにしています。

生瀬さんが演じるタナケンは、エノケンさんをモデルにしていると思われ、その再現度の高さには驚かされます。スズ子さんとタナケンさんがお互いの周囲から影響を受けながらも、徐々に関係を築いていく様子は非常に魅力的です。

生瀬さんは、数年前の朝ドラ『おちょやん』で熱い演技を見せていましたが、今回のタナケンはその対照的なキャラクターで「別に、いいんじゃない」というそっけなさが際立っています。

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