妊娠中でありながらもステージに立ち続けるスズ子(趣里)の「ジャズカルメン」は、多くの好評を得て公演は順調に進んでいた。ある日、楽屋に訪れた茨田りつ子(菊地凛子)がスズ子のお腹を見て「そのお腹、何ヶ月なの?」と質問し、スズ子は「6ヶ月です」と答える。それに対し茨田は「これからが大変よ。本当の“本番”は出産後からだわ」とアドバイスし、スズ子は「まるで経験者のようですね」と返す。そんな時、茨田が突然「言ってなかったっけ?実は私、子どもを産んでいるの」とカミングアウトするのだった。
スズ子の千秋楽の舞台でのシーンは、非常に印象的でした。舞台上のスズ子に観客は熱烈な拍手を送っていましたが、りつ子さんだけが拍手をしていませんでした。
「こんなにお腹が大きいカルメンを応援してくださり、本当にありがとうございます!」とスズ子が話すと、観客席にいたりつ子さんが笑顔を見せていました。
スズ子とりつ子さんの互いを認め合う姿は、とても素晴らしいシーンでした。
スズ子の予想外の発言には驚かされました。彼女をモデルにした淡谷のり子さんも、非常に芯の強い人だったようです。史実と比較しながら、このドラマを楽しんでいます。
音楽学校の学費をヌードモデルで稼いでいたりつ子さんは、自分の中で「これだ!」と思ったら、甘えずに全力で取り組むタイプです。しかし、スズ子のぽっこりとしたお腹には、かつての自分を思い出し、いつもよりも優しい声色を見せていたように感じます。
記事が出た後のスズ子も、観客に囲まれてしまうのではないかと心配しましたが、彼女は堂々と「お腹が大きいカルメンを応援してくれて!」と笑顔で挨拶。観客の温かい反応に、時代が福来スズ子をどれほど愛し、求めていたかが伝わってきました。ただ、客席にいた鮫島の存在が気になります。彼のニヤリとした表情は、何を意味しているのでしょうか?
舞台袖で楽しそうに踊る山下たちを見ていると、かつてスズ子と共に苦楽を共にした小夜や松永などの人々がいた場所だと思うと、感慨深いものがあります。
最後の拍手喝采のシーンでは、りつ子さんに「やっぱり下品ね」と真顔で一言言ってほしかったです。笑顔も素敵でしたが、茨田りつ子さんにはどこか仏頂面が似合っています。
淡谷のり子さんをモデルにしているのだから、シングルマザーという設定は必然的なものでしょう。
歴史に忠実なストーリーですが、知っていても色々と切ない気持ちになります。
タイ子ちゃんとお腹の子のその後が気になりますね。
スズ子とりつ子さんは、もはや立派な同志です。
話は少し変わりますが、草彅の演技はどうなのでしょう。あの話し方は意図的なのでしょうか?
りつ子さんが言うように、お腹から出てからが大変です。子育て、頑張ってくださいね、スズ子さん。
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